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水素エネルギー関連株の注目銘柄5選!安値のうちに仕込んでおこう

まぬるん

投資歴4年。米国株の赤字企業を中心に株式投資を行う。株や経済関係の本は300冊以上読破。独自の「黒字転換期」を狙った投資法を確立。4年で3倍の利益をあげる。

世界各国の政府や企業が水素関連のインフラ整備を進めており、水素エネルギー市場は急速に拡大中です。
しかし、現時点では水素事業の多くが発展途上であり、関連銘柄の株価はまだ割安な水準にあるものも少なくありません。

つまり、現在の安値で水素関連の銘柄を仕込んで、気長に待ち、世界中で水素が流通したころに売れば、爆益を狙えるというわけです。

本記事では、今のうちに仕込んでおきたい水素エネルギー関連の注目銘柄5選を厳選して紹介します。
ESG投資としても注目される水素関連株に投資することで、地球環境に貢献しつつ、利益もゲットできます。

※本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を意図するものではありません。
投資に関する意思決定は、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。

水素がクリーンエネルギーとされる理由

水素は、燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出しないため、クリーンエネルギーとして注目されています。
また、再生可能エネルギーを利用して水を電気分解することで生成でき、持続可能なエネルギー源とされています。

さらに、水素は化学反応による電力生成にも利用でき、燃料電池技術と組み合わせることで発電にも活用されています。
水素が可燃性では無いため、爆発の心配もなく、今後、自動車を始め、様々な機械の動力源になることが期待されています。

化石燃料と比較したメリット・デメリット

比較項目水素エネルギー化石燃料
CO₂排出排出しない排出する
供給源水、再生可能エネルギー石油、石炭、天然ガス
エネルギー密度比較的低い高い
インフラ整備発展途上整備済み
供給コスト高い低い
危険性低い高い

各国の政策と水素戦略

  • 日本:水素基本戦略を策定し、2030年までに全国100か所以上の水素ステーション設置を目標
  • アメリカ:クリーンエネルギー政策の一環として、水素技術の研究開発を推進し、インフラ支援も強化
  • 欧州連合(EU):水素戦略を発表し、2030年までに1000万トンの再生可能水素を生産予定

水素市場規模予測

水素市場は今後大きく成長すると予測されています。

市場規模予測
2023年2161億ドル
2030年約2,500億ドル
2050年約1兆ドル

2029年までの年平均成長率7.63%との試算が出ています。

EV(電気自動車)・燃料電池車(FCV)との関係

水素は燃料電池車(FCV)の主要なエネルギー源として期待されています

EVと比較して、FCVは充電時間が短く、航続距離が長いというメリットがあります

また、商用車や公共交通機関への導入が進んでおり、大型トラックやバスの脱炭素化にも貢献するとされています

水素インフラ(製造・輸送・貯蔵・供給)分野の拡大

水素エネルギーの普及には、以下のインフラ整備が重要です

  • 製造:再生可能エネルギーを利用した水素製造技術の開発
  • 輸送:水素を安全かつ効率的に輸送するための技術革新(液化水素やパイプライン輸送)
  • 貯蔵:高圧タンクや液化水素などの貯蔵技術の向上
  • 供給:水素ステーションの設置拡大により、利便性の向上

水素エネルギー関連企業への投資は、クリーンエネルギーの普及を後押しし、脱炭素社会に貢献 できます

しかし、注意点もあります

水素エネルギー投資が環境に貢献できる理由

CO₂排出ゼロの可能性:特に「グリーン水素(再生可能エネルギー由来の水素)」の製造企業への投資は、環境負荷を大幅に削減できます

再生可能エネルギーとの親和性:水素は、太陽光・風力発電などの余剰電力を利用して生産・ストックが可能 であり、再生可能エネルギーの普及拡大にもつながります

注意点

水素の製造方法によっては環境負荷が高い:現在の水素の多くは「グレー水素」(化石燃料由来)であり、製造時にCO₂を排出するため、グリーン水素を製造する企業を選ぶことが重要です

水素の輸送・貯蔵技術が確立途上:輸送や貯蔵のコストが高く、これを改善する技術開発が不可欠です

政策の影響を強く受ける:政府の補助金や政策変更によって市場が大きく変動する可能性があります

結論として、水素エネルギー企業への投資は地球環境への貢献につながる可能性が高いものの、企業の製造方法や技術開発状況を見極めることが重要です

ここでは、私が独断と偏見で株価が急騰しそうな銘柄を厳選して紹介しています。
大手過ぎて、株価の伸びが期待できない銘柄や高配当系の企業は除外しています。

① プラグ・パワー(PLUG):アメリカ

プラグ・パワーは、米国の燃料電池システム大手企業です。
主に物流業界向けの燃料電池フォークリフトを提供しており、市場シェアを拡大しています。

また、再生可能エネルギーを利用したグリーン水素の製造にも注力しています。
まだ、赤字企業ですので株価は低いです。

提携先アマゾン、ウォルマート、ボーイング

現在の株価:0.799ドル(2025年5月22日)

② バラード・パワー・システムズ(BLDP):アメリカ

バラード・パワー・システムズは、水素燃料電池技術のリーディングカンパニーです。
バスやトラック向けの燃料電池エンジンを開発し、世界中のメーカーと提携しています。

まだ、赤字企業のため株価は低いです。

提携先:ダイムラー、フォード、ヴォルボグループ

現在の株価:1.29ドル(2025年5月22日)

③ エア・リキード(AI.PA):フランス

エア・リキードは、水素製造・供給の世界的大手企業です。
産業ガスの供給を主力事業とし、水素エネルギー分野でも積極的に展開しています。

提携先:トヨタ、BMW、シーメンス

現在の株価:185.32ユーロ(2025年5月22日)

リンデ(LIN) :イギリス

リンデ(Linde PLC)は、イギリスに拠点を置く産業用ガス及びエンジニアリング会社です。
水素や半導体製造に必須のヨウ素などの製造も行っています。

このような業態では珍しく2024年の営業利益率は26,16%と高いです。

現在の株価:459ドル(2025年5月22日)

⑤ 岩谷産業(8088):日本

カセットコンロ用のガスボンベのIWATANIです。
岩谷産業は、日本の産業ガス大手であり、水素エネルギー分野でも先駆的な取り組みを行っています。

水素ステーションの設置や、液化水素の製造・供給に注力しています。

提携先:サウジアラムコ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)

現在の株価:1455.5円(2025年5月22日)

成長企業 vs. 大手企業(開発段階の違い)

水素関連企業には、成長段階のスタートアップと、大手企業があります。
どちらに投資するかは、リスクとリターンのバランスを考える必要があります。

水素エネルギー関連株のリスク

  • コスト面:水素の製造コストが高いため、価格競争力の確保が課題
  • 規制:政府の支援や規制変更による影響
  • 技術開発の進捗:新技術の商業化に時間がかかる可能性
  • 景気敏感株:不景気や高金利では株価が下落傾向

水素エネルギー市場は急成長が期待される分野ですが、技術やインフラ整備の進展がカギとなります。

安値で仕込み、気長に待つという戦略が有効だと考えます。
それには、「この株なら大丈夫」と自分が信頼できる銘柄を選びましょう。

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