半導体業界は、AI、IoT、自動運転などの技術革新により、今後も成長が期待されています。
その半導体セクターに、なんと3倍のレバレッジをかけて投資できるETFであるSOXLがあります。
SOXLは短期間で下落と上昇を繰り返しているので、この波に乗れば、短期間で資産を数倍にすることも可能です。
私もSOXLの投資で5倍のリターンに成功しました。
本記事では、SOXLの基本情報から私が考える投資戦略までを詳しく解説します。
※本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を意図するものではありません。投資に関する意思決定は、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
SOXLとは?基本情報を解説
SOXL(Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF)は、ICE半導体指数の1日の値動きの3倍の投資成果を目指して運用されています。
つまり、基準となる指数が1%上昇した場合、SOXLは3%の上昇を目指します。
逆に、指数が1%下落した場合、SOXLは3%の下落となる可能性があります。
SOXL基本情報(2025年5月SBI証券にて調査)
- 運用会社:Direxion Investments
- 設定日:2010年3月11日
- ベンチマーク:ICE半導体指数
- 資産総額:41.74億米ドル
- 経費率:0.62%
- 配当利回り:2.07%
SOXLは、ICE半導体指数に連動しているので、ICE半導体指数の組入上位10銘柄を紹介します。
順位 | 銘柄名(ティッカー) | 比率 | 国 |
---|---|---|---|
1 | アドバンスドマイクロデバイシズ(AMD) | 8.75% | 米国 |
2 | エヌビディア(NVDA) | 7.98% | 米国 |
3 | ブロードコム(AVGO) | 7.77% | 米国 |
4 | テキサスインストゥルメンツ(TXN) | 6.59% | 米国 |
5 | クァルコム(QCOM) | 6.37% | 米国 |
6 | マイクロン(MU) | 4.45% | 米国 |
7 | マーベルテクノロジー(MRVL) | 4.39% | 米国 |
8 | マイクロチップテクノロジー(MCHP) | 4.14% | 米国 |
9 | ラムリサーチ(LRCX) | 4.11% | 米国 |
10 | KLA(KLAC) | 4.04% | 米国 |
SOXLは、これらの主要半導体企業に投資することで、半導体セクター全体の成長を捉えることを目指しています。
SOXLのメリット
- 高いリターンの可能性:レバレッジ効果により、短期間で大きな利益を狙うことができます
- セクター全体への投資:個別銘柄の選定リスクを軽減し、半導体セクター全体の成長を享受できます
- 流動性の高さ:取引量が多く、売買が容易であるため、流動性が高いとされています
SOXLのデメリットとリスク
- 価格変動の大きさ:レバレッジ効果により、価格の変動幅が大きくなるため、損失も拡大する可能性があります
- 経費率の高さ:他の投資信託やETFに比べ、経費率が高いことから、長期保有には向きません
- 複雑な仕組み:レバレッジETFの仕組みを十分に理解していないと、予期しない損失を被るリスクがあります
- NISAは非対応:私が購入した時はNISAの成長投資枠が使えたのですが、現在はレバレッジ商品は非対応とのことです
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SOXLの現在の株価
株価はウクライナ戦争により一気に下落しましたが、その後の底値から2024年の高値まで658%上昇しています。
1年ちょっとでのこの上昇は魅力的ですが、売り時を間違えると2025年の4月ごろのようにすぐに下落してしまいます。
直近ではトランプ関税により、大きく下落しましたが、現在は再度上昇しつつあります。
また、長い目で見れば上昇と下落を繰り返していることが分かります。
SOXLの投資戦略と活用方法
私は2023年の後半にSOXLが15ドルの時に投資し、2024年に76ドルで売却しました。
そして、2025年に底値の8ドルで仕込みました。
SOXLの投資戦略はズバリ
- 安値で買う(10ドル台が望ましいが、20ドル台前半でも可)
- 高値で売る(元値の3倍~4倍で売る)
むちゃくちゃシンプルですが、シンプルゆえに再現性があると思います。
注意点は高望みしないことです。
上昇相場では、面白いぐらいに資産が増えていきますが、冷静になって3倍~4倍の目標に到達した時点で売って下さい。
売り時を逃すと、あっという間に買った時より、低い株価に落ちています。
また、買った時から急激に株価が下落しても、あせらずに静観して下さい。
半導体市場は人間がコンピューターやAIを使う限り、必ず成長する市場ですので、いつかは大きな上昇があると思います。
SOXLを購入する方法
SOXLは米国のETFのため、日本の証券会社で取り扱っているかどうかを確認する必要があります。
現在、以下の主要な証券会社でSOXLを購入可能です。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券(米国株取引対応)
- moomoo証券
購入方法は、通常の米国株取引と同じ手順で行います。以下のステップで取引を進めましょう。
① 証券口座を開設
上記の証券会社で、米国株取引が可能な口座を開設します。
② 口座に入金(外貨決済もしくは円貨決済)
日本円で入金し、米ドルに両替するか、円貨決済のオプションを利用します。
③ SOXLを検索・購入
証券会社の取引画面で「SOXL」と検索し、希望する数量を指定して注文を確定します。
④ 注文の種類を選択
成行注文(すぐに約定する価格で購入)か指値注文(指定価格で購入)を選びます。
SOXLはどんな投資家に向いている?
SOXLは高リスク・高リターンの商品であるため、万人向けの投資先ではありません。
しかし、以下のような投資家には向いていると言えます。
SOXLが向いている投資家
✔ 短期トレードを行う投資家(スイングトレードやデイトレード向き)
✔ 半導体セクターの上昇を見込んでいる投資家
✔ リスク許容度が高く、レバレッジ商品の仕組みを理解している投資家
SOXLが向いていない投資家
✖ 長期投資を目的としている投資家
✖ ボラティリティの高い投資に不安を感じる投資家
✖ 元本割れのリスクを最小限に抑えたい投資家
まとめ
SOXLは、半導体セクターの成長にレバレッジをかけて投資するETFであり、短期的な値動きを利用したトレードに適した金融商品です。
一方で、長期投資には向かず、高い価格変動によるリスクもあるため、慎重に活用する必要があります。
SOXLを投資の選択肢として考える際には、以下の点を重視しましょう。
- 半導体業界の動向をチェックする(AI、自動運転、5Gなどの成長分野の影響)
- 市場の強気局面を見極める(トレンドが上昇しているタイミングを活用)
- 短期トレードを前提にする(長期保有すると期待リターンが得られないリスクがある)
適切な投資戦略を立て、自身のリスク許容度を考慮した上でSOXLを活用してください。
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