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ルメンタムHD=米版フジクラの企業情報と今後の見通しを解説

まぬるん

投資歴5年。米国株を中心に株式投資を行う。株や経済関係の本は300冊以上読破。独自の「黒字転換期」を狙った投資法を確立。投資4年で元手を3倍にする。

ルメンタムHD

フジクラのアメリカ版はどこ?」と聞かれて名前が挙がりやすいのがルメンタム(LITE)
ただし本質は、光ファイバーの“道”ではなく、光トランシーバやEML、OCSといった“車”の側を担う企業です。
AIデータセンターでは通信の太さと速さが競争力になり、800G〜1.6T級の帯域拡張が加速。そこで同社の強みが生きます。
とはいえ光通信銘柄は値動きが荒いのも事実。

この記事では、投資歴5年の私(ルメンタムを実際に保有中)が、難しい専門語を避けつつ、何の会社か・なぜ注目か・どこに注意か・どう持つかを一気に整理しました。
結論、チャンスとリスクは隣り合わせ。KPIを決めて淡々と観察できる人に向く銘柄です。続きをどうぞ。

ルメンタムは“フジクラ米版”か?何を作る会社か

結論から言えば、ニュアンスとしては“近いけれど役割が違う”です。
フジクラは光ファイバー/光ケーブルなど配線側が強いのに対し、ルメンタム(LITE)は光トランシーバやEML(データを電気信号から光信号に変換する際、超高速で効率よく変調できる装置)、OCS(光信号を電気に戻さず、光のまま切り替えるスイッチ)といった“信号を作って運ぶ部材側”が主戦場です。
イメージは、データが通る道があるとすると、フジクラ=道(ファイバー/ケーブル)、ルメンタム=車(光部材/モジュール/レーザー)を担当しています。
ルメンタムの主力はデータセンター向け光トランシーバ、帯域拡張の鍵となる200G/レーンEML、大規模スイッチングで注目されるOCS。
加えて産業用レーザーも手がけ、通信以外の売上も持つのが特徴です。

いま注目される理由—AIデータセンターの追い風

AIサーバーはノード間通信がボトルネックになりやすく、銅→光への置換と帯域の段上げ(100G→400G→800G→1.6T)が必須です。
ここでルメンタム製品の出番が増えます。

ポイントは3つ。

  • 売上の柱がクラウド&ネットワーキング:ハイパースケール投資と連動しやすい構造で、AIクラスタの増設局面は追い風。
  • 製品ロードマップが帯域拡張に合致:200G/レーンEMLや800G〜1.6T級トランシーバ、OCSは、遅延・電力・スケーラビリティの課題に効く。
  • 成長ガイドが追いかけやすい:高帯域モジュールのミックス向上とスケールで、粗利・営業CFの底上げが狙える。
    一方で値動きは荒め。空売り比率が高い時期はニュースでボラが増す前提で、私は“短期はブレる、長期は帯域拡張”の視点で見ています。

リスクと見落としポイント

需要サイクル/顧客集中:大型顧客の在庫調整や投資ペース次第で四半期が振れます。
規格・技術の移行スピード:400G→800G→1.6T…の移行で、歩留まりや立上げが遅れると収益に波が出る。
価格競争とミックス:量産が進むと単価が滑りやすい一方、高帯域の構成比が上がると粗利が持ち直す。
産業用レーザーのムラ:景気感応・季節性で上下。
政策・輸出規制:地域別・製品別に影響が分かれる。
ボラティリティ:決算の一言で大きく動く銘柄。
私のKPIチェックリスト

  • セグメント比率(クラウド&ネットワーキングの比重)
  • 高帯域モジュールの構成比とASP/粗利の方向
  • 受注/在庫/ブックトゥビル(需給の転換サイン)
  • 大口顧客のコメント(案件の継続性)
  • 営業CFと運転資本(拡張に耐える体力)
  • 製品ロードマップ(量産立上げ・歩留まり)

私の保有理由と運用方針(個人の見解)

ルメンタム 保有

私はルメンタムを実際に保有中です。理由は、

  • 帯域拡張という長い追い風に乗れること。
  • “詰まりやすい所”に刺さる製品を持つこと。
  • 収益性と営業CFの改善余地があること。
    ただし“強いが荒い”銘柄なので、ルールで運用しています。

見直し基準(2つ同時に出たら要警戒)

  • クラウド&ネットワーキングの伸びが2四半期連続で鈍化
  • 高帯域の比率・ASP・粗利が悪化方向へ転じる
  • 在庫/受注で需給の逆回転サイン
  • 大口顧客の投資ペースに明確な減速
  • 営業CFの悪化が継続
    想定外シナリオ(縮小や一部利確のトリガー)
  • 新規格や別アーキテクチャで主力の優位が薄れる
  • 価格競争で高帯域の旨味が削られる
  • 規制・供給制約で主要市場が詰まる
    買い方・持ち方(自戒)
  • 一度に入らず分割エントリー
  • 1銘柄の上限比率を決める(私は5%目安)
  • 決算は数字+定性+KPIで確認
  • 期待先行なら上がっても一部利確を検討
    「フジクラ=道、ルメンタム=車」という理解で、分散を意識しつつ中長期で観察しています。

※本記事はあくまで個人の経験と見解であり、特定の投資行動を勧めるものではありません。

まとめ

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ルメンタムは「米版フジクラ」と言われがちですが、実態は配線(道)のフジクラに対し、光部材(車)を担うメーカーです。
AIデータセンターの帯域拡張(400G→800G→1.6T)が進むほど、同社の高帯域・高付加価値部材に追い風が吹きます。
一方で、需要サイクルや顧客集中、規格移行、価格競争、規制などブレの要因も多いのが現実。
だからこそ、セグメント構成、高帯域モジュールのミックス、受注/在庫、営業CF、主要顧客コメントといったKPIを継続チェックすることが肝です。

私は保有中ですが、期待とボラを前提に分割・上限比率・見直し基準で運用を徹底しています。
チャンスとリスクが表裏一体であることを忘れず、数字と定性を淡々と追う投資を心がけています。

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