センチネルワン、競合比較で見えた投資価値

まぬるん

投資歴4年。米国株を中心に株式投資を行う。株や経済関係の本は300冊以上読破。独自の「黒字転換期」を狙った投資法を確立。投資4年で元手を3倍にする。

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センチネルワンへの投資を検討しているけれど、「クラウドストライクやパロアルトと比べてどうなの?」と迷っていませんか?
AIを駆使した次世代セキュリティ企業として注目されるセンチネルワンですが、黒字化が現実味を帯びてきた今、その投資価値はどう見えるのか――。

本記事では、クラウドストライクやパロアルトネットワークスといった主要競合と比較しながら、センチネルワンの事業内容・財務状況・将来性を徹底分析。
あなたの投資判断に役立つ情報を、データと図表でわかりやすくまとめました。

競争の激しいセキュリティ業界の中で、どの企業に未来を託すか。
その答えを、ぜひこの記事で見つけてください。

※本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を意図するものではありません。
投資に関する意思決定は、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。

センチネルワンとはどんな企業か

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まずはセンチネルワンがどんな会社なのか、簡単におさらいしておきましょう。
競合比較を正しく理解するためには、各社の基本情報を押さえておくことが重要です。

AIを活用した次世代セキュリティ企業

センチネルワン(SentinelOne/ティッカー:S)は、AIを活用したエンドポイントセキュリティの企業です。
特徴は以下のとおりです:

  • 自律型の脅威検知・対処機能を持つ「Singularity XDR」を展開
  • 従来の人手によるセキュリティ対応とは異なり、AIがリアルタイムで脅威を検知・隔離・修復までを自動で実行
  • エンドポイント、クラウド、IoTまで幅広く対応するオールインワン型プラットフォーム

この「完全自動化されたセキュリティ対応」は、他社にはない差別化要素となっています。

急成長を支える収益モデルとは

センチネルワンの収益モデルは、主にサブスクリプション(月額・年額契約)による定期収益で構成されています。

  • ARR(年換算定期収益)は2026年度第1四半期時点で約9.5億ドル(前年比+24%)と安定成長
  • **NRR(既存顧客維持率)**は120%超と、既存顧客からのアップセルにも成功
  • 直近では**営業損失率-2%、フリーキャッシュフロー+20%**と、財務体質も改善傾向にあります

これらの数字を見る限り、センチネルワンは「赤字企業」としてではなく、「黒字化目前の高成長企業」と再評価される段階に入りつつあると言えるでしょう。

センチネルワンの競合企業2社

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センチネルワンが活躍している「サイバーセキュリティ市場」は、今まさにAIとの融合によって大きく進化しようとしている分野です。
この業界では、すでに確固たる地位を築いている企業も多く、投資対象としての比較が欠かせません。

ここでは、センチネルワンとよく比較される主要な競合2社をご紹介します。

クラウドストライク(CrowdStrike:CRWD)

  • 設立:2011年(アメリカ)
  • 主力サービス:Falconプラットフォーム
  • 特徴:AI駆動のエンドポイント保護に加え、脅威インテリジェンス、MDR(マネージド検知対応)、ID保護などを統合
  • 企業評価:時価総額はセンチネルワンの5倍以上で、すでに黒字化。NRRは120%超。エンタープライズ顧客が中心。
  • 直近の動き:セキュリティ統合ツールとしての完成度が高く、政府・大企業の導入が進行中

クラウドストライクは「完成された総合プラットフォーム」を武器に、既に高収益企業として確立されています。

パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks:PANW)

  • 設立:2005年(アメリカ)
  • 主力サービス:次世代ファイアウォール+Cortex XDR/Prisma Cloud
  • 特徴:伝統的なネットワーク防御から、クラウドセキュリティ/AI防御まで幅広く展開
  • 企業評価:成熟した企業ながらもAIやゼロトラストに対応した新製品群を拡充中。営業利益率は20%以上
  • 直近の動き:Fortune 100企業の約95%が製品を採用。堅実かつ盤石なポジションを維持

パロアルトは「セキュリティ総合商社」とも言える存在で、安心感と長期的安定が魅力です。

センチネルワンと競合の徹底比較

センチネルワンとよく比較される競合企業として、クラウドストライク(CrowdStrike)とパロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)が挙げられます。
ここではこの3社の特徴を、わかりやすく整理して比較します。

主要3社の比較表

項目センチネルワン(S)クラウドストライク(CRWD)パロアルトネットワークス(PANW)
主力サービスSingularity XDR(自動対応AI)Falcon(総合型エンドポイント保護)ファイアウォール+クラウドAI
売上成長率(直近)約23〜28%約29〜33%約14〜16%
ARR(定期収益)約9.5億ドル約36.5億ドル約16億ドル(NGS関連)
フリーキャッシュフロー率約20%約35%約30%
営業利益率(Non-GAAP)-2%(黒字化目前)+15%+27%
エンドポイント市場シェア成長中(具体数値非公開)約20%約9%
差別化ポイントAIによる自動隔離・修復実績とブランド力幅広い製品群と大企業の採用率

主力サービスの違い

  • センチネルワンは、完全自動のAIエンジンで脅威検知から修復までを実行するXDR(拡張型検知対応)型のソリューション。中小企業でも導入しやすい軽量設計も強みです。
  • クラウドストライクは、実績豊富なFalconプラットフォームを展開し、大手顧客を中心に強固な顧客基盤を築いています。
  • パロアルトは、セキュリティ分野全体をカバーする「総合商社」的な存在で、ファイアウォールからクラウドセキュリティまで幅広く対応しています。

財務・成長性の違い

  • センチネルワンは売上の伸びが続いており、キャッシュフローも黒字化済。現在は営業黒字化の目前にある状態です。
  • クラウドストライクは高い成長率と安定した利益体質をすでに確立。評価額も高い水準にあります。
  • パロアルトネットワークスは、成熟企業として堅実な収益を維持しながら、新領域にも積極的に展開中です。

市場シェア・顧客層の違い

  • クラウドストライクはエンドポイント保護の分野で最大シェアを誇り、エンタープライズ向けの導入実績が豊富です。
  • パロアルトは大企業・官公庁からの信頼が厚く、長期契約に強みがあります。
  • センチネルワンはまだシェアは小さいものの、顧客あたりの売上が拡大中で、今後の成長余地が大きいとされています。

今後の展望

  • センチネルワンは、黒字化達成とともに機関投資家の注目度が高まり、株価の再評価が期待されます。
  • クラウドストライクは、すでに収益性の高い成長企業としてさらなる拡張を計画中。
  • パロアルトは、安定性を武器にしながらAIセキュリティ市場でのシェア拡大を目指しています。

センチネルワンの「投資価値」はどこにある?

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競合と比べて財務的にはまだ見劣りする部分もあるセンチネルワンですが、それでも多くの投資家が注目している理由があります。
ここでは、センチネルワンの投資価値について掘り下げていきます。

割安さと成長余地に注目

  • 時価総額はクラウドストライクの約1/5程度(2025年7月時点)と、まだ小型。
  • しかし売上成長率は20%超、ARRの伸びも堅調で、評価が追いついていない成長株とも言えます。
  • 競合と同水準の利益率・成長率に達すれば、株価は2倍以上に評価されても不思議ではありません

黒字化タイミングが鍵になる可能性

  • 2026年内の営業黒字化が現実的な目標として見えてきており、ここが大きな転換点となる見込み。
  • 黒字転換によって、機関投資家の買い対象にもなりやすくなるため、株価の急変動が期待されます。

競合と比べた長期的なポテンシャル

  • 自動対応型AIエンジンを搭載したSingularity XDRは、差別化が効いており競争力が高い
  • 大企業だけでなく、中堅〜中小企業でも導入しやすい価格と軽量設計が評価されており、市場の拡張余地が大きい

黒字化という“合格ライン”を越えた瞬間、センチネルワンの評価はガラリと変わる可能性があります。

投資判断のヒント:注目すべきチェックポイント

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センチネルワンやその競合企業に投資を検討する際、「何を見て判断するか」が非常に重要です。
以下では、個人投資家として押さえておきたいポイントを紹介します。

決算のどこを見るべき?

黒字転換や成長性を見極めるには、以下の項目を意識して決算をチェックしましょう。

チェック項目意味・ポイント
ARR(年換算収益)成長スピードと収益安定性の指標。前年比+20%以上なら優良。
営業利益率(Non-GAAP)本業の黒字化が近いかを示す。0%前後が転換点。
フリーキャッシュフローキャッシュを生む力。黒字化の先行指標として重要。
NRR(既存顧客維持率)顧客の継続率+アップセルの有無。120%以上は非常に優秀。

数字を見るだけでなく、「前年同期比」「ガイダンスとの比較」にも注目すると、会社の勢いを読みやすくなります。

moomoo証券での比較分析が便利

情報収集の効率を上げるなら、moomoo証券のアプリも活用価値があります。

  • 複数銘柄の財務指標を並べて比較可能(EPS・売上・PER・チャートなど)
  • アナリスト予想の平均と実績を比較しやすく、決算前後のインパクトが把握できる
  • 決算日・発表時刻・過去の反応が一覧でき、イベント投資にも有効

特に初心者の方でも、ビジュアルで把握できるUIが魅力。複数セキュリティ銘柄をウォッチしている方には非常におすすめです。

感覚ではなく、数字とデータに基づいて判断するための「武器」を持つことが、納得感ある投資判断につながります。

まとめ

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センチネルワンは、AIによる自動化を強みに成長を続けるセキュリティ企業です。
クラウドストライクやパロアルトネットワークスといった強力な競合がいる中でも、黒字化が目前に迫るタイミングにあり、今後の再評価が期待されています。

競合と比較すると、売上規模やブランド力ではまだ劣る面もありますが、成長率や顧客維持率の高さ、キャッシュフローの黒字化など、投資対象としてのポテンシャルは十分。
むしろ「今が仕込みどき」と考える投資家も少なくありません。

決算や財務指標をしっかり見極めつつ、自分に合った投資判断を下すことが大切です。
データをもとに比較分析すれば、迷いも減り、自信を持って行動できるはずです。

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