米国株市場を効率よく使う3つのポイント

まぬるん

投資歴4年。米国株を中心に株式投資を行う。株や経済関係の本は300冊以上読破。独自の「黒字転換期」を狙った投資法を確立。投資4年で元手を3倍にする。

米国株市場は「夜に取引できる」「世界のニュースに直結する」など、日本株とは違った魅力があります。
でも、取引時間や市場の仕組みが分からず、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、米国株市場の特徴や効率よく活用する3つのポイントをわかりやすく解説します。
夜の時間を有効に使い、米国株投資をもっと身近にするヒントをお届けします。

米国株市場は日本とココが違う

米国株市場は日本株と似ているようで、実は大きく違う点がいくつもあります。
特に取引時間や休場日、取引所の特徴を理解しておくと、より効率よく投資を進めることができます。

米国株市場の取引時間

米国株市場は、日本時間の夜に開くのが最大の特徴です。
具体的には以下の通りです。

取引区分日本時間現地時間
プレマーケット(時間外)17:00〜22:304:00〜9:30
通常取引時間22:30〜5:00(夏時間)
23:30〜6:00(冬時間)
9:30〜16:00
アフターマーケット(時間外)5:00〜9:0016:00〜20:00

日本では仕事が終わった後の夜に、ゆっくり取引できるのがメリットです。
特に会社員にとっては、米国株市場は「夜活」にピッタリの投資先といえます。

米国株市場の休場日と日本との時差

米国株市場は、日本とは祝日が異なります。
たとえば日本のゴールデンウィーク中でも米国市場は通常通り開いています。
反対に、感謝祭や独立記念日など、米国特有の祝日には市場が休場するため注意が必要です。

また、サマータイムの存在もポイントです。
米国では春から秋にかけてサマータイムが実施され、取引時間が日本時間で1時間早くなります。

米国株市場の主な取引所と特徴

米国株は主に以下の取引所で売買されます。

  • ニューヨーク証券取引所(NYSE)
     → 世界最大規模。伝統的な大企業が多く上場。
  • NASDAQ(ナスダック)
     → IT・ハイテク株が多く、成長株の宝庫。

通常、日本のネット証券から購入する場合はどちらの取引所であるかは気にしなくてもいい問題です。

米国株市場を効率よく使う3つのポイント

米国株市場は日本株と違い、夜に取引できる、情報が世界に与える影響が大きい、という特徴があります。
これらを上手に活用すれば、忙しい人でも効率よく投資できます。
ここでは、私が実践している「米国株市場をうまく使う3つのポイント」を紹介します。

ポイント① 取引時間を活用して夜に投資

米国株市場は、日本時間の夜に開くので、会社員や日中忙しい人にとってとても便利です。

たとえば、「日中はスマホをあまり見られない」「夜に腰を据えて投資したい」そんな人には、米国株はぴったり。

私も実際、仕事が終わった夜にゆっくりチャートを見たり、決算を確認したりしています。
日中のバタバタした時間に無理して取引する必要がないので、落ち着いて投資判断ができます。

ポイント② 市場スケジュールを事前にチェック

米国市場は、日本と休場日が違うので注意が必要です。

特に見落としがちなポイントはこの2つ。

  • 米国の祝日(感謝祭、独立記念日など)
  • サマータイムの開始・終了日

これを忘れると「今日は取引しよう!」と夜にPCを開いたのに、市場が閉まっていた……なんてことも。

ポイント③ 米国発ニュースに素早く反応する

米国株は、現地のニュースで大きく値動きすることが多いです。

たとえば、

  • FOMC(米連邦公開市場委員会)の金利発表
  • 雇用統計などの重要経済指標
  • 大手企業の決算発表

これらの発表はすべて日本時間の夜に行われるため、就寝前にに情報を確認しやすいのが米国株市場の特徴です。
ただし、発表時間が深夜になる場合も多く、リアルタイムで即座に反応するのは難しいこともあります。
翌日以降に情報を整理してから取引するなど、自分の生活リズムに合った投資スタイルを取るのがおすすめです。

私はmoomoo証券のアプリで、決算情報やその他のニュースを確認するようにしています。

米国株市場に影響を与える3つの要素

米国株市場は、さまざまな情報やイベントで日々動いています。
ここでは、特に押さえておきたい「市場が大きく動く3つの要素」を紹介します。

① 米国経済指標と決算発表

米国では、経済指標の発表が頻繁にあります。たとえば、

  • 雇用統計(毎月第一金曜日発表)
  • 消費者物価指数(CPI)
  • 小売売上高
  • GDP成長率

これらは「経済の健康診断」とも言える指標で、予想より良ければ株価が上がり、悪ければ下がることが多いです。

さらに、米国株は企業の四半期決算も重要です。
特にGAFA(Google・Amazon・Facebook(Meta)・Apple)のような大型企業の決算は、翌日の市場全体に大きな影響を与えます。

② 米国の金融政策(FRB)

米国株市場に最も大きな影響を与えるのが、FRB(米連邦準備制度)の金融政策です。

特に注目すべきは「政策金利の引き上げ・引き下げ」や「FRB議長の発言」です。
これらの内容次第で、一晩で市場全体が大きく動くことも。

政策金利の動向は、米国株をやるなら必ずチェックしておきたいポイントです。

③ 世界のニュース・地政学リスク

米国株市場は、世界経済と強く結びついています。

たとえば、

  • 戦争・紛争(中東問題、ウクライナ情勢など)
  • 中国の経済状況や不動産問題
  • 原油価格の急騰・暴落
  • パンデミックや自然災害

これらのニュースは、米国株にすぐに影響します。
特に最近は、世界中でニュースが瞬時に広がるため、リアルタイムで情報を追うことがますます重要になっています。

私も毎日、海外ニュースアプリやSNSで最新情報を確認するのが習慣になっています。

まとめ

米国株市場は、日本市場とは違う特徴を持っていますが、ポイントを押さえればとても効率よく活用できます。
特に「夜に取引できる」「米国のスケジュールを意識する」「米国ニュースを追う」という3つのポイントを意識するだけで、投資の幅がぐっと広がります。

私自身、米国株を始めたことで、夜の時間を有効に使えるようになり、世界のニュースにも敏感になりました。
初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、一度慣れれば、むしろ日本株よりも投資しやすいと感じる場面が多いはずです。

米国株市場を味方につけて、あなたも自分のペースで楽しく投資を続けていきましょう。

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