コアサテライト戦略の5つのポイント|おすすめの分散投資法

まぬるん

投資歴4年。米国株を中心に株式投資を行う。株や経済関係の本は300冊以上読破。独自の「黒字転換期」を狙った投資法を確立。投資4年で元手を3倍にする。

「コアサテライト戦略って、結局どう使うのが正解?」

──そんな疑問を持つ投資家のために、この記事では戦略の基本から実践例、注意点まで5つのポイントに絞ってわかりやすく解説します。
安定運用を重視しつつ、成長株やテーマ投資にも挑戦したい方にぴったりなこの戦略。
次の一歩を踏み出すヒントを、ぜひ見つけてください。

コアサテライト戦略のおさらい

「コアサテライト戦略」は、安定した運用を目指すコア資産と、高いリターンを狙うサテライト資産を組み合わせる投資スタイルです。

この記事にたどり着いた方はすでに概要をご存じかもしれませんが、簡単におさらいしておきましょう。

  • コア資産
    長期・安定運用を狙う土台部分。
    たとえば、S&P500や全世界株のインデックスファンドなどが該当します。
  • サテライト資産
    短中期で高い成長が期待される投資対象。
    個別株やテーマ型ETF、新興市場などがこれにあたります。

この戦略の良い点は、「安定」と「成長」を両立できること。
特にNISAや米国株投資に慣れてきた中級者が「次のステップ」として取り入れるケースが増えています。

ポイント① コア資産は「守りの柱」を担う

コアサテライト戦略における“コア”とは、いわば資産運用の土台部分です。
大きな利益よりも、安定的に資産を育てていくことが目的になります。

コア資産に適しているのは、以下のような値動きが比較的穏やかで、長期保有に向く金融商品です。

✅ コア資産の代表例

  • インデックスファンド(S&P500、全世界株式など)
  • つみたてNISA対応の投資信託
  • 高格付けの社債・国債
  • 金やコモディティ(リスク分散目的)

たとえば、「S&P500連動型のETF」や「全世界株式インデックス」は、信託報酬が低く長期で安定しやすいため、多くの投資家がコア資産として活用しています。

コア資産の役割と比率

一般的に、コア資産は全体の70〜90%を占めるのが目安です。
コアがしっかりしていれば、仮にサテライトで多少のリスクを取っても、資産全体としてはブレにくくなります。

以下に比率の例を示します

投資スタイルコア資産の割合想定読者例
超安定型90%投資初心者・慎重派
バランス型80%30〜40代の会社員
成長志向型70%攻めたい中級者

おすすめのコア資産

私のおすすめはつみたてNISAを使用して、以下のような投資信託を積立投資することです。

  • 全世界株式
    世界中の株式に分散投資。
  • 米国S&P500インデックス
    米国の成長は今後も盤石。

他には、つみたてNISAの対象外ですが、高配当のETFを積立投資するのもおすすめです。

ポイント② サテライト資産は「攻めのスパイス」

サテライト資産は、コア資産ではカバーしきれない「成長性」や「テーマ性」を取りにいく“攻めのパート”です。
たとえば個別株やテーマ型ETF、新興市場など、リターンは大きいがリスクも伴う投資対象がここに含まれます。

サテライト資産の主な例

  • 成長株(米国テック株など)
  • テーマETF(AI、ロボティクス、クリーンエネルギー)
  • 新興国株や仮想通貨(ハイリスク・ハイリターン)

投資額の目安は「全体の10〜30%」

攻めるとはいえ、サテライトの比率が大きくなると資産全体が不安定になります。
一般的には全体の10〜30%が適正範囲とされています。

投資スタイルサテライト比率特徴
保守型10%ほぼコア、少しだけ攻めたい人
バランス型20%コアで守りつつ成長も狙いたい
成長志向型30%サテライトに積極的な中級者

サテライトだからこそリスクをとる

コア資産で資産を守っているからこそ、サテライト資産でリスクをとって投資できるという考えもあります。

例えば、コア資産を90%にして、サテライト資産でレバレッジ商品に投資するという方法です。
レバレッジ商品の例としては

  • TQQQ(ナスダック指数の3倍の値動きのETF)
  • SOXL(米国半導体指数の3倍の値動きのETF)

などがあります。

サテライトで失敗しないためのポイント

  • 一攫千金を狙いすぎない(“趣味枠”程度の意識が◎)
  • SNSの情報に踊らされない(流行りに飛びつかない)
  • コアとのバランスを定期的に見直す

たとえば、moomoo証券では個別株やテーマETFの取り扱いが豊富なので、コアを整えたあとに「気になる1〜2銘柄」をサテライトとして試すといった戦略がとりやすいです。

ポイント③ シンプルだけど“自分に合った比率”が大切

コアサテライト戦略は「コア○%・サテライト○%」という比率をどう組むかが肝心です。
よく言われるのは「コア70〜90%・サテライト10〜30%」の範囲ですが、万人にとっての正解はありません

なぜなら、資産の目的や投資経験、性格によって最適なバランスは人それぞれ違うからです。

目的・性格別おすすめ比率パターン

タイプコア:サテライト特徴
安定志向90:10値動きが怖い、退職金や老後資金向け
バランス型80:20積立NISAなども活用しながら長期運用
成長志向70:30個別株やテーマETFにやや積極的

自分に合った比率を見つけるヒント

  • 投資目的は?
     将来の資金形成なのか、それともリスクをとっても「今」資産を増やしたいのか。
  • 日々の値動きに耐えられる?
     値下がりがあると気になってしまう人は、コアを厚めに。
  • 運用にどれだけ時間を割ける?
     リサーチや企業分析が苦手なら、サテライト比率は控えめに。

迷ったら「バランス型80:20」でスタートもアリ

最初から完璧な配分にする必要はありません。
まずは「インデックス80%・個別株20%」という王道バランスで始めて、自分の投資スタイルに合わせて微調整していくことが大切です。

ポイント④ NISAやmoomoo証券での実践例

「理論はわかったけど、具体的にどう組めばいいの?」という方のために、NISA制度とmoomoo証券を活用したコアサテライト戦略の例を紹介します。

NISAを使ったコア・サテライト構成の例

新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用できます。
これがまさに、コアサテライト戦略にピッタリの仕組みです。

投資商品の例役割
つみたて投資枠(年120万円)eMAXIS Slim S&P500などコア資産
成長投資枠(年240万円)個別株・米国ETF(QQQ、AI関連ETFなど)サテライト資産

これにより、税制メリットを受けながら戦略的なポートフォリオが組めます。

moomoo証券を使った具体ポートフォリオ案

moomoo証券では、米国ETFや個別株を1株から購入可能で、少額でもコアサテライト戦略を実践できます。

  • コア70%:VOO(S&P500 ETF)、VT(全世界ETF)
  • サテライト30%:NVDA(NVIDIA)、ARKK(ハイテクテーマETF)

moomooアプリでは、個別株やETFの情報・チャート・決算情報が見やすく、サテライト銘柄の選定に役立ちます。

少額スタートでもOK

「そんなに資金ない…」という方も心配無用。
moomoo証券なら、1万円程度でも分散投資が可能です。
つみたて感覚で少しずつ組み立てていけるのも魅力です。

ポイント⑤ 定期的なリバランスで“軸”を崩さない

コアサテライト戦略を継続的に機能させるために欠かせないのが、「リバランス」です。
時間が経つにつれて、サテライト資産が値上がりし、想定していた比率が崩れてしまうことがあります。

たとえば、当初「コア80%・サテライト20%」だったはずが、ハイテク株の急上昇でサテライトが40%に…。
こうなると、リスクが想定以上に高くなり、戦略本来の安定性が失われてしまいます。

リバランスとは?

リバランスとは、資産の比率を元の目安に戻すことです。

例:

  • サテライトが増えすぎた → 一部を売却してコアに戻す
  • コアが下がった → 追加資金を投じて割合を整える

「売る」だけでなく、「追加で買う」ことで調整するのも一つの方法です。

リバランスの目安と方法

項目内容
タイミング半年〜1年に1回でOK
確認項目ポートフォリオのコア・サテライト比率
方法moomoo証券のポートフォリオ管理機能などを活用

忘れがちな落とし穴

  • サテライトで利益が出ると「売るのが惜しい」と感じがち
     → 感情で判断せず、ルール通りに調整するのが長期運用のコツです。
  • 放置しすぎると、「サテライト中心のハイリスクポートフォリオ」に変貌することも…

moomoo証券なら、ポートフォリオの保有比率を常にチェックできるので、初心者でも定期的なリバランスを行いやすい環境が整っています。

まとめ|コアサテライト戦略は「攻めと守り」のちょうどいいバランス

コアサテライト戦略は、インデックス投資だけでは物足りなくなってきた中級者にこそぴったりの資産運用法です。
安定したコア資産で土台を築きつつ、サテライト資産で未来の成長に賭ける——そのバランス感覚こそが、この戦略の魅力です。

NISAやmoomoo証券などを活用すれば、初心者でも実践しやすく、少額からのスタートも可能です。
重要なのは、自分に合った配分を見つけて、リスクをコントロールしながら続けること。
あなたの投資スタイルに合った形で、ぜひ取り入れてみてください。

moomoo証券
ChatGPT Image 2025年6月4日 08 50 14 e1748995578799
機関投資家の動きを個人投資に活かす方法

株式投資は「自分が良いと思う銘柄」を選んでも必ずしも勝てません。重要なのは“みんなが買う銘柄”を見極めること。まるで「1位を当てる美人投票」のように、市場全体が注目する銘柄に乗ることが、値上がりの波に ...

4241a9ff443ccc36185957eaffcf10ea e1750194441602
黒字転換株の選び方と3つの注意点

「赤字続きだった企業が、黒字になった瞬間に株価が急騰した」――そんな事例を見て、「自分もあのタイミングで買っておけば…」と思ったことはありませんか? この記事では、注目される前に仕込める“黒字転換株” ...

413fd5536b8a7744bfbe96cd11ed2643 e1750663575680
コスパ最強!米国株アプリおすすめはコレ

米国株投資を始めたいけれど、「どの証券会社のアプリがいいの?」と悩んでいませんか?最近は取引手数料が無料のところも増え、選ぶ基準は“コスパ”と“アプリの使いやすさ”が重要になっています。 本記事では、 ...

279832b0eb4a3b0a56c14d6e87f81db1 e1750642487823
【体験談】スマホで簡単!moomoo証券の口座開設方法を画像付きで紹介

「moomoo証券の口座開設って難しそう…」そんな風に感じていませんか?私も最初は不安でしたが、実際にスマホだけで簡単に手続きができ、驚くほどスムーズに口座開設が完了しました。 この記事では、実際の操 ...

ChatGPT Image 2025年6月2日 08 49 40 e1748823638626
財務データで読み解くクァンタムスケープ|いつ黒字転換できるのか?

革新的な全固体電池で注目されるクァンタムスケープ。私自身もこの企業に投資しており、将来性には大きな期待を寄せています。 しかし、現時点では売上ゼロ・赤字継続という不安要素も多く、慎重な見極めが必要です ...

c1d1de1e0380e5ef978527bb2108f4f3 e1752542443499
セレブラスが2025年後半に上場か|AI需要で加速

「セレブラスって上場するの?いつ?」──そんな疑問を持ったあなたへ。 AI専用チップ「WSE」で注目されるセレブラスが、ついに2025年後半にIPOを予定していると報じられています。評価額は最大80億 ...

-投資の戦略とお金の話