
「コアサテライト戦略って、結局どう使うのが正解?」
──そんな疑問を持つ投資家のために、この記事では戦略の基本から実践例、注意点まで5つのポイントに絞ってわかりやすく解説します。
安定運用を重視しつつ、成長株やテーマ投資にも挑戦したい方にぴったりなこの戦略。
次の一歩を踏み出すヒントを、ぜひ見つけてください。
コアサテライト戦略のおさらい
「コアサテライト戦略」は、安定した運用を目指すコア資産と、高いリターンを狙うサテライト資産を組み合わせる投資スタイルです。
この記事にたどり着いた方はすでに概要をご存じかもしれませんが、簡単におさらいしておきましょう。
- コア資産
長期・安定運用を狙う土台部分。
たとえば、S&P500や全世界株のインデックスファンドなどが該当します。 - サテライト資産
短中期で高い成長が期待される投資対象。
個別株やテーマ型ETF、新興市場などがこれにあたります。
この戦略の良い点は、「安定」と「成長」を両立できること。
特にNISAや米国株投資に慣れてきた中級者が「次のステップ」として取り入れるケースが増えています。
ポイント① コア資産は「守りの柱」を担う

コアサテライト戦略における“コア”とは、いわば資産運用の土台部分です。
大きな利益よりも、安定的に資産を育てていくことが目的になります。
コア資産に適しているのは、以下のような値動きが比較的穏やかで、長期保有に向く金融商品です。
✅ コア資産の代表例
- インデックスファンド(S&P500、全世界株式など)
- つみたてNISA対応の投資信託
- 高格付けの社債・国債
- 金やコモディティ(リスク分散目的)
たとえば、「S&P500連動型のETF」や「全世界株式インデックス」は、信託報酬が低く長期で安定しやすいため、多くの投資家がコア資産として活用しています。
コア資産の役割と比率
一般的に、コア資産は全体の70〜90%を占めるのが目安です。
コアがしっかりしていれば、仮にサテライトで多少のリスクを取っても、資産全体としてはブレにくくなります。
以下に比率の例を示します
投資スタイル | コア資産の割合 | 想定読者例 |
---|---|---|
超安定型 | 90% | 投資初心者・慎重派 |
バランス型 | 80% | 30〜40代の会社員 |
成長志向型 | 70% | 攻めたい中級者 |
おすすめのコア資産
私のおすすめはつみたてNISAを使用して、以下のような投資信託を積立投資することです。
- 全世界株式
世界中の株式に分散投資。 - 米国S&P500インデックス
米国の成長は今後も盤石。
他には、つみたてNISAの対象外ですが、高配当のETFを積立投資するのもおすすめです。
ポイント② サテライト資産は「攻めのスパイス」
サテライト資産は、コア資産ではカバーしきれない「成長性」や「テーマ性」を取りにいく“攻めのパート”です。
たとえば個別株やテーマ型ETF、新興市場など、リターンは大きいがリスクも伴う投資対象がここに含まれます。
サテライト資産の主な例
- 成長株(米国テック株など)
- テーマETF(AI、ロボティクス、クリーンエネルギー)
- 新興国株や仮想通貨(ハイリスク・ハイリターン)
投資額の目安は「全体の10〜30%」
攻めるとはいえ、サテライトの比率が大きくなると資産全体が不安定になります。
一般的には全体の10〜30%が適正範囲とされています。
投資スタイル | サテライト比率 | 特徴 |
---|---|---|
保守型 | 10% | ほぼコア、少しだけ攻めたい人 |
バランス型 | 20% | コアで守りつつ成長も狙いたい |
成長志向型 | 30% | サテライトに積極的な中級者 |
サテライトだからこそリスクをとる
コア資産で資産を守っているからこそ、サテライト資産でリスクをとって投資できるという考えもあります。
例えば、コア資産を90%にして、サテライト資産でレバレッジ商品に投資するという方法です。
レバレッジ商品の例としては
- TQQQ(ナスダック指数の3倍の値動きのETF)
- SOXL(米国半導体指数の3倍の値動きのETF)
などがあります。
サテライトで失敗しないためのポイント
- 一攫千金を狙いすぎない(“趣味枠”程度の意識が◎)
- SNSの情報に踊らされない(流行りに飛びつかない)
- コアとのバランスを定期的に見直す
たとえば、moomoo証券では個別株やテーマETFの取り扱いが豊富なので、コアを整えたあとに「気になる1〜2銘柄」をサテライトとして試すといった戦略がとりやすいです。
ポイント③ シンプルだけど“自分に合った比率”が大切

コアサテライト戦略は「コア○%・サテライト○%」という比率をどう組むかが肝心です。
よく言われるのは「コア70〜90%・サテライト10〜30%」の範囲ですが、万人にとっての正解はありません。
なぜなら、資産の目的や投資経験、性格によって最適なバランスは人それぞれ違うからです。
目的・性格別おすすめ比率パターン
タイプ | コア:サテライト | 特徴 |
---|---|---|
安定志向 | 90:10 | 値動きが怖い、退職金や老後資金向け |
バランス型 | 80:20 | 積立NISAなども活用しながら長期運用 |
成長志向 | 70:30 | 個別株やテーマETFにやや積極的 |
自分に合った比率を見つけるヒント
- 投資目的は?
将来の資金形成なのか、それともリスクをとっても「今」資産を増やしたいのか。 - 日々の値動きに耐えられる?
値下がりがあると気になってしまう人は、コアを厚めに。 - 運用にどれだけ時間を割ける?
リサーチや企業分析が苦手なら、サテライト比率は控えめに。
迷ったら「バランス型80:20」でスタートもアリ
最初から完璧な配分にする必要はありません。
まずは「インデックス80%・個別株20%」という王道バランスで始めて、自分の投資スタイルに合わせて微調整していくことが大切です。
ポイント④ NISAやmoomoo証券での実践例
「理論はわかったけど、具体的にどう組めばいいの?」という方のために、NISA制度とmoomoo証券を活用したコアサテライト戦略の例を紹介します。
NISAを使ったコア・サテライト構成の例
新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用できます。
これがまさに、コアサテライト戦略にピッタリの仕組みです。
枠 | 投資商品の例 | 役割 |
---|---|---|
つみたて投資枠(年120万円) | eMAXIS Slim S&P500など | コア資産 |
成長投資枠(年240万円) | 個別株・米国ETF(QQQ、AI関連ETFなど) | サテライト資産 |
これにより、税制メリットを受けながら戦略的なポートフォリオが組めます。
moomoo証券を使った具体ポートフォリオ案
moomoo証券では、米国ETFや個別株を1株から購入可能で、少額でもコアサテライト戦略を実践できます。
- コア70%:VOO(S&P500 ETF)、VT(全世界ETF)
- サテライト30%:NVDA(NVIDIA)、ARKK(ハイテクテーマETF)
moomooアプリでは、個別株やETFの情報・チャート・決算情報が見やすく、サテライト銘柄の選定に役立ちます。
少額スタートでもOK
「そんなに資金ない…」という方も心配無用。
moomoo証券なら、1万円程度でも分散投資が可能です。
つみたて感覚で少しずつ組み立てていけるのも魅力です。
ポイント⑤ 定期的なリバランスで“軸”を崩さない

コアサテライト戦略を継続的に機能させるために欠かせないのが、「リバランス」です。
時間が経つにつれて、サテライト資産が値上がりし、想定していた比率が崩れてしまうことがあります。
たとえば、当初「コア80%・サテライト20%」だったはずが、ハイテク株の急上昇でサテライトが40%に…。
こうなると、リスクが想定以上に高くなり、戦略本来の安定性が失われてしまいます。
リバランスとは?
リバランスとは、資産の比率を元の目安に戻すことです。
例:
- サテライトが増えすぎた → 一部を売却してコアに戻す
- コアが下がった → 追加資金を投じて割合を整える
「売る」だけでなく、「追加で買う」ことで調整するのも一つの方法です。
リバランスの目安と方法
項目 | 内容 |
---|---|
タイミング | 半年〜1年に1回でOK |
確認項目 | ポートフォリオのコア・サテライト比率 |
方法 | moomoo証券のポートフォリオ管理機能などを活用 |
忘れがちな落とし穴
- サテライトで利益が出ると「売るのが惜しい」と感じがち
→ 感情で判断せず、ルール通りに調整するのが長期運用のコツです。 - 放置しすぎると、「サテライト中心のハイリスクポートフォリオ」に変貌することも…
moomoo証券なら、ポートフォリオの保有比率を常にチェックできるので、初心者でも定期的なリバランスを行いやすい環境が整っています。
まとめ|コアサテライト戦略は「攻めと守り」のちょうどいいバランス
コアサテライト戦略は、インデックス投資だけでは物足りなくなってきた中級者にこそぴったりの資産運用法です。
安定したコア資産で土台を築きつつ、サテライト資産で未来の成長に賭ける——そのバランス感覚こそが、この戦略の魅力です。
NISAやmoomoo証券などを活用すれば、初心者でも実践しやすく、少額からのスタートも可能です。
重要なのは、自分に合った配分を見つけて、リスクをコントロールしながら続けること。
あなたの投資スタイルに合った形で、ぜひ取り入れてみてください。
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