
広告でよく見るmoomoo(ムームー)証券。でも最初に気になるのは「どこの国の会社?」ですよね。
moomoo証券は、米国発の投資アプリ(moomoo)× 香港系・NASDAQ上場の親会社(Futu)× 日本では“moomoo証券株式会社”が運営という“三点”で理解すると迷いません。
本記事ではこの出自を整理しつつ、日本の登録状況や各国の規制枠組み、見るべき安全性チェックまで初心者向けにサクッと解説します。
モヤモヤを片づけて、moomoo証券での投資を始めましょう。
moomoo証券はどこの国?
結論は“単一の国で説明できない”が正解です。
ブランド起点・親会社・日本での運営主体の3点で分けるとスッキリします。
- ブランドの起点:投資アプリ「moomoo」は米国・シリコンバレー生まれ。公式の沿革にも “Founded in Silicon Valley(2018, USA)” とあります。moomoo証券
- 親会社:Futu Holdings(富途控股)という香港系のオンライン証券/フィンテック企業です。
NASDAQ上場し、自社プラットフォームの一つとしてmoomooを展開しています。futuholdings.com - 日本での運営主体:moomoo証券株式会社(旧ひびき証券を買収して参入)。金融商品取引業者として登録、日本証券業協会・日本投資顧問業協会に加盟。所在地や登録番号・取引所資格も公開されています。moomoo証券
- 補足(参入経緯):日本参入は2022年にひびき証券を買収→23年9月に米国株、24年3月に日本株を開始と報じられています。Bloomberg.com
ちなみにFutu Holdingsは現在(2025年10月時点)株価が右肩上がりに上昇しています。
3点を整理
| 観点 | 事実 | 根拠 |
|---|---|---|
| ブランド起点 | 米国(シリコンバレー)発 | 公式沿革にUSA/2018の記載 moomoo証券 |
| 親会社 | 香港系Futu/NASDAQ上場 | 公式プロフィールに明記 futuholdings.com |
| 日本の運営 | moomoo証券株式会社(国内登録・業協会加入) | 会社情報ページに登録番号等を記載 moomoo証券 |
要するに、「米国生まれのブランド × 香港系上場親会社 × 日本は日本法人」という三段構え。
ここを押さえておけば、「どこの国なの?」というモヤモヤは解けます。
仕組みを図解—“ブランド”“親会社”“各国法人”の関係

- 親会社(コア):Futu Holdings Limited
└ 香港発のフィンテック。NASDAQに上場し、自社のワンプラットフォーム群(Futubull / moomoo)を展開。futuholdings.com+1 - ブランド(UI/アプリ):moomoo
└ 2018年、米・シリコンバレーで誕生した投資アプリ/ブランド。各国の規制に合わせて現地法人経由で提供。moomoo証券+1 - 各国の運営法人(ライセンス):
└ 例:米国=Moomoo Financial Inc.(FINRA/SIPC)/清算はFutu Clearing。moomoo証券
└ 例:豪州=Moomoo Securities Australia Ltd(AFSL 224663、ASIC監督)。moomoo証券+1
└ 例:日本=moomoo証券株式会社(金融庁登録の金融商品取引業者、業協会加入)。金融庁
親会社Futuとmoomooブランドの位置づけ
Futuはデジタル証券サービスを多市場で提供する上場企業で、“自社プラットフォームにFutubullとmoomooがある”と公式が明記しています。つまり、moomooはFutuのグローバル向けブランド/アプリという扱いです。futuholdings.com
日本でのライセンスと参入経緯(要点)
- 日本の運営主体はmoomoo証券株式会社。金融庁の登録リスト(英語版xlsx)にも記載があります。金融庁
- 参入経緯:Futuがひびき証券を買収→「moomoo証券」に商号変更(2022年)という流れが、moomooの解説ページや業界記事で確認できます。moomoo証券+1
ミニ表:レイヤーごとの“国”の見え方
| レイヤー | 実体 | 国・地域の軸 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 親会社 | Futu Holdings | 香港発/NASDAQ上場 | 公式プロフィール、NASDAQ情報 futuholdings.com+1 |
| ブランド | moomoo(投資アプリ) | 米国・シリコンバレー生まれ | 公式About(Our Journey) moomoo証券 |
| 日本の運営 | moomoo証券株式会社 | 日本の登録業者 | 金融庁ライセンス一覧(xlsx) 金融庁 |
| 豪州の運営 | Moomoo Securities Australia Ltd | AFSL 224663/ASIC監督 | 公式Licensed Entities、FSG PDF moomoo証券+1 |
ポイント:“どこの国?”はレイヤー別に答えが違う。
「ブランド=米国発」「親会社=香港発のNASDAQ上場」「日本での提供=日本法人(国内ライセンス)」という三段構えで理解すると迷いません。moomoo証券+2futuholdings.com+2
moomoo証券の安全性・リスクの見方
まず“安全性=絶対安全”ではありません。
どの枠組みで守られているかを確認して、納得できるかで判断しましょう。
1) 規制・ライセンスの確認
- 日本での提供主体:日本はmoomoo証券株式会社。金融庁の「金融商品取引業者リスト(英語版xlsx)」に記載があります(国内登録の業者として確認可能)。金融庁
- 米国:ブローカレッジはMoomoo Financial Inc.(MFI)が担当。FINRAのBrokerCheckで登録・監督状況を確認できます。清算・カストディはFutu Clearing Inc.(いずれもFINRA/SIPCメンバー表記)。brokercheck.finra.org+2moomoo証券+2
- 豪州:Moomoo Securities Australia LtdはASIC監督のAFSL保有(No.224663)。公式「Licensed Entities」やFinancial Services Guideに明記。moomoo証券+2moomoo証券+2
ポイント:国ごとに“現地法人×現地ライセンス”で提供。これが海外系サービスを見る時の第一関門です。
2) 親会社の開示体制
- 親会社Futu HoldingsはNASDAQ上場。事業・財務はIRページやNasdaq公式の銘柄情報で開示されています。上場親会社の四半期決算や監査がある点は評価材料。futuholdings.com+2ir.futuholdings.com+2
3) 分別管理・補償スキーム(国別)
- 米国口座なら一般にSIPCの保護枠(ブローカー破綻時の有価証券・現金の補償枠)が適用対象かをチェック(商品・残高・仲介スキームにより適用範囲は異なるので、必ず約款・開示を確認)。MFIはSIPC/FINRAメンバーと公式が案内。moomoo証券
- 豪州口座はAFSL下の条件・FSG(金融サービスガイド)で補償・苦情処理の流れを確認。foss-au-sec.moomoocn.com
- 日本口座は国内の分別管理や投資者保護基金の枠組み等、証券会社共通のスキームを“日本法人側の開示”で確認するのが基本(金融庁リスト掲載=自動で補償、ではない点に注意)。金融庁
4) 海外系サービスでの共通リスク
- 多層構造の誤解:ブランド(米国発)/親会社(香港系・米上場)/現地運営法人が別レイヤー。ここを混同すると「どこの国?」で迷子になります。公式AboutとIRで一次情報を突き合わせる癖を。moomoo証券+1
- 商品・市場ごとの違い:米国株・日本株・豪州株など、どの国の口座を使うかで保護スキームが変わる。約款・リスク開示・ライセンスページを必ずチェック。moomoo証券+1
さくっと点検チェックリスト
- 公式サイトで現地法人名と登録番号を確認した?(例:FINRA/ASIC/FSAのページ)brokercheck.finra.org+1
- 清算・カストディ先はどこ?(米国はFutu Clearingの関与を公式で確認)moomoo証券
- 補償スキームの対象・上限を理解した?(SIPCなどは“投資損失の補填ではない”点に注意)moomoo証券
- 親会社の開示(IR/決算)を一度見た?futuholdings.com
よくある誤解Q&A
Q1:moomooは「中国企業」なんですか? それとも「アメリカ」?「香港」?
A:レイヤー別に答えが違います。
- ブランドの出自:投資アプリ「moomoo」は2018年、米・シリコンバレー生まれ。公式の “Our journey” に明記があります。 moomoo証券+2moomoo証券+2
- 親会社:Futu Holdings Limited。香港発のフィンテックでNASDAQ上場。公式プロフィールに “Futubull と moomoo を展開” とあります。 futuholdings.com
- 日本の運営主体:moomoo証券株式会社(国内登録の金融商品取引業者)。金融庁の**英語版ライセンス一覧(xlsx)**や自社告知で確認できます。 金融庁+1
Q2:日本での提供は本当に“日本法人”がやってる?
A:はい。 商号はmoomoo証券株式会社。関東財務局長(金商)第3335号、日本証券業協会/日本投資顧問業協会に加入と案内されています。 moomoo証券
Q3:米国での規制・保護は?
A:米国ではブローカー機能は Moomoo Financial Inc.(MFI) が担い、FINRAのBrokerCheckで登録状況を確認できます。公式の “Licensed Entities” でも SIPC/FINRA メンバーと案内されています。 brokercheck.finra.org+2moomoo証券+2
Q4:豪州はどうなっている?
A:豪州では Moomoo Securities Australia Ltd がAFSL(No.224663)/ASIC監督で運営。公式のライセンスページやFSG、外部のライセンス検索でも一致します。 WealthCopilot+3moomoo証券+3moomoo証券+3
Q5:日本参入の経緯は?
A:Futu がひびき証券を買収し、moomoo証券へ商号変更して参入した流れが業界記事等で確認できます(その後、日本株の本格提供は2024/3/18告知)。 medium.com+1
moomoo証券とSBI証券・楽天証券の比較
参考にmoomoo証券とSBI証券・楽天証券の比較表を掲載します。
| 項目 | moomoo証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|---|
| 米国株銘柄数 | 5,650 | 4,383 | 4,638 |
| 米国ETF銘柄数 | 472 | 463 | 422 |
| 米国株信用取引銘柄数 | 1,102 | 1,016 | 1,051 |
| 取引通貨 | 米ドル/円 | 米ドル/円 | 米ドル/円 |
| 外国株の売買手数料(課税口座など通常時) | 約定代金の0.132%(税込)※ | 約定代金の0.495%(税込) | 約定代金の0.495%(税込) |
| 為替手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 注文方法 | 指値/成行/逆指値 | 指値/成行/逆指値 | 指値/成行/逆指値 |
| NISA取引 | ◯ | ◯ | ◯ |
| NISA口座(米国株)の売買手数料 | 0円(無料) Moomoo | 0円(無料) SBI証券+2SBI証券+2 | 0円(無料) 楽天証券+2楽天証券+2 |
出典
・NISA口座での米国株売買手数料0円は、各社の公式ページを確認して追記(moomoo 手数料ページ、SBI「ゼロ革命」等、楽天NISA手数料案内)。楽天証券+6Moomoo+6SBI証券+6
注記
- 手数料・取扱銘柄数は変更されることがあります。記事に掲載する際は**「更新日」と出典リンク**を必ず併記してください。
- 表中の「通常手数料」はNISA枠外(課税口座など)の目安です。NISA枠内では上段の通常手数料ではなく、下段の**NISA手数料(0円)**が適用されます。
- 為替手数料は、moomooは円貨決済・リアルタイム為替とも完全無料。他社の為替条件は見直しが頻繁なので、比較記事では為替も別行で最新出典付きにするのがおすすめです。Moomoo+2Moomoo+2
moomoo証券は米国株のIPOについても、ほとんどの株が当日に売買できます。(他の証券会社はIPO後、数週間必要)
まとめ
「moomoo証券はどこの国?」は、三点で整理すると迷いません。
①ブランド=米国・シリコンバレー発の投資アプリ「moomoo」。
②親会社=香港発でNASDAQ上場のFutu Holdings。
③日本での提供=金融庁登録のmoomoo証券株式会社。
使う前に確認すべきは、現地法人名と登録番号、清算・保管の流れ、親会社の開示(IR)です。
この3点を押さえれば、口コミのノイズに振り回されず、自分の基準で安心して比較検討ができます。
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