米国株の高配当ポートフォリオに興味はあるけれど、「何を買えばいいの?」「どう組めばいいの?」と悩んでいませんか?
本記事では、ほったらかしでも育つ米国高配当ポートフォリオの魅力と、おすすめ銘柄5選、投資額別の配当シミュレーション、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
忙しいあなたでも今日から実践できるヒントが満載なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
米国株高配当ポートフォリオが人気の理由
米国株の高配当ポートフォリオは、長期で資産を育てたい投資家にとても人気です。
その理由は、ただ配当がもらえるだけではありません。ここでは3つの主な魅力を紹介します。
配当利回りが高く、資産が育ちやすい
米国株は、日本株と比べて配当利回りが高い銘柄が多いのが特徴です。
例えば、日本株の平均配当利回りは2%前後ですが、米国の高配当株なら4〜6%も狙える銘柄が普通にあります。
さらに、米国企業は配当を年4回支払うのが一般的なので、キャッシュフローが安定しやすいというメリットも。
投資額が増えるほど「ほったらかしでも配当が積み上がっていく」感覚を味わえるのも、米国株の魅力です。
連続増配企業が多く、安定感がある
米国には何十年も連続で増配(配当金を上げる)している企業が数多く存在します。
例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソンは60年以上の増配実績を持っています。
連続増配企業は、株主還元に積極的であり、業績も安定している企業が多いため、ほったらかし投資に向いていると言えるでしょう。
為替のメリットも活用できる
米国株の配当は「ドル」で支払われます。円安が進めば、配当金の受取額が円換算で増えるという為替メリットも。
たとえば、配当金が1,000ドルだとして、1ドル=100円の時は10万円ですが、1ドル=150円になれば15万円になります。
為替リスクもありますが、長期で見ればインフレに強いドル資産を持つことは、資産防衛の手段にもなります。
注意点
配当は「1株に対して何ドル支払う」というシステムです。
なので株価が下がろうが、上がろうが1株に対する配当は変わりません。
配当利回りは「現在の株価に対して配当金の割合は何%」という数字ですので、株価が安くなるタイミングでは配当利回りは高くなりますし、株価が高くなれば配当利回りは低くなります。
ほったらかし向きの米国高配当銘柄5選
ここでは、ぼくが実際に選びたい、ほったらかし投資に向いている米国高配当株を5つ紹介します。
どれも長期で安心して保有しやすい銘柄です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】
医薬品・ヘルスケアの世界的大手で、60年以上連続増配という鉄板銘柄。
景気に左右されにくい医療関連のため、収益が安定しています。
- 配当利回り:約3%
- 増配年数:60年以上
- ポイント:長期で安心感あり。NISAとも相性が良い。
ベライゾン・コミュニケーションズ【VZ】
米国の大手通信会社で、景気後退局面でも安定した収益が期待できる銘柄。
株価はやや停滞気味ですが、そのぶん高配当が魅力。
- 配当利回り:約6.5%
- 増配年数:17年以上
- ポイント:高利回りでキャッシュフロー重視の人向き。
アルトリア・グループ【MO】
たばこ事業を主力とする企業で、超高配当で有名な銘柄。
ESG投資の流れで株価は低迷しがちですが、配当は今も強力。
- 配当利回り:約7%
- 増配年数:50年以上
- ポイント:リスクはあるが、配当金目的なら有力。
プロクター・アンド・ギャンブル【PG】
日用品のグローバル企業(P&G)で、生活必需品セクターの代表格。
こちらも連続増配銘柄で、株価の値動きも比較的安定しています。
- 配当利回り:約2.5%
- 増配年数:67年以上
- ポイント:ディフェンシブ銘柄でポートフォリオの安定枠。
コカ・コーラ【KO】
誰もが知る清涼飲料メーカー。
高いブランド力と安定した事業で、連続増配も60年以上継続。
- 配当利回り:約3%
- 増配年数:60年以上
- ポイント:安定の王道銘柄。円安の恩恵も受けやすい。
高配当投資は安心して保有できる銘柄を選びましょう。
誰もが知っている、利用しているコカ・コーラやP&Gが今後しばらく倒産することはありえないと私は思います。
このように、安心できる企業を選ぶことは心の平穏のためにも重要だと思います。
ポートフォリオ例と配当シミュレーション
「実際にどんな組み方をすればいいの?」と悩む人も多いと思います。
ここでは、配当利回り4%を目安にしたポートフォリオ例と、年間配当のシミュレーションを紹介します。
配当利回り4%を目指すポートフォリオ例
以下は、先ほど紹介した5銘柄をバランスよく組み合わせたポートフォリオ例です。
銘柄 | 割合 | 配当利回り(参考) |
---|---|---|
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | 20% | 3.0% |
ベライゾン(VZ) | 20% | 6.5% |
アルトリア(MO) | 20% | 7.0% |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 20% | 2.5% |
コカ・コーラ(KO) | 20% | 3.0% |
期待配当利回り(加重平均):約4.6%
※配当利回りは時期によって変動します。
このように、ディフェンシブ銘柄と高配当銘柄をバランス良く組むと、安定しつつ配当も狙えるポートフォリオが作れます。
年間配当シミュレーション(投資額別)
実際にいくら投資すると、どれくらい配当がもらえるのかをシミュレーションしてみます。
投資額 | 年間配当(4.6%換算) | 月間配当(目安) |
---|---|---|
100万円 | 約4.6万円 | 約3,800円 |
300万円 | 約13.8万円 | 約11,500円 |
500万円 | 約23万円 | 約19,100円 |
このように、配当金は少しずつ積み上がり、再投資することでさらに資産を育てることもできます。
また、増配すればこの配当金は毎年どんどん上昇していきます。
初心者が失敗しないためのポイント
米国高配当株は魅力的ですが、油断すると思わぬ落とし穴もあります。
ここでは、初心者が失敗しないために意識したい3つのポイントを紹介します。
高配当だけで選ばない
配当利回りが高い銘柄は、確かに魅力的に見えます。
しかし、配当利回りが高すぎる銘柄は、業績悪化や減配リスクが潜んでいることも多いです。
「配当利回り7%超えは危険信号」と言われることもあり、配当利回りだけで飛びつくのは避けた方が無難です。
チェックポイント
- 業績が安定しているか?
- 配当性向が高すぎないか?
- 長期チャートで株価が右肩下がりになっていないか?
配当だけでなく、企業の中身も必ず確認しましょう。
業種を分散する
高配当株にありがちなのが「似たような業種ばかりに偏る」ことです。
たとえば、通信株・エネルギー株・たばこ株は高配当が多いですが、1つの業種に集中すると、その業界の不況に巻き込まれるリスクが高くなります。
生活必需品、通信、医療、エネルギーなど、複数の業種に分散することが、ほったらかし投資の安定感につながります。
ETFを活用するのもアリ
「個別株を選ぶのが難しい」「もっと手軽に分散したい」という人には、高配当ETFもおすすめです。
代表的な米国高配当ETF
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
- SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
ETFなら、自動的に複数銘柄に分散されるため、初心者でも比較的安心して投資を始めやすいです。
米国株高配当投資は「ほったらかしでOK」と言われますが、最初の銘柄選びや分散の工夫が大事なポイントです。
ここを押さえれば、初心者でも安心して長く続けられます。
NISAを活用した賢い高配当投資法
米国株の高配当ポートフォリオを組むなら、NISA(少額投資非課税制度)の活用は必須です。
NISAを使うだけで、配当金の受取額が大きく変わります。
非課税で配当をまるごと受け取れる
通常、米国株の配当金には約28%の税金(米国現地税10%+日本の所得税20.315%)がかかります。
ですが、NISA口座であれば日本の課税分(約20%)が非課税になります。
たとえば、年間10万円の配当金があった場合、課税口座だと約2.8万円引かれますが、NISAならまるごと9万円を受け取れます。
NISAを使うメリット
- 税金を少なく抑えられる
- 再投資の効率がアップ
- 配当生活を目指す人には必須
※米国現地課税(10%)はNISAでも免除されません。
NISAで買うべき銘柄の選び方
NISAでの高配当株投資は、「安定した配当を長く受け取れる銘柄」を優先するのがポイントです。
選び方のコツ
- 連続増配年数が長い銘柄(例:JNJ、KO、PG)
- 減配リスクが低いディフェンシブ銘柄
- 高すぎない利回り(3〜5%が目安)
短期で減配リスクがある銘柄は避け、安心して長く持てる企業を選びましょう。
NISAは「長期・ほったらかし投資」と相性が抜群です。
せっかくの非課税枠、配当金を効率よく受け取るためにしっかり活用しましょう。
【まとめ】ほったらかしで配当を育てる第一歩を踏み出そう
米国株の高配当ポートフォリオは、忙しい人でもほったらかしで育てやすい魅力的な投資法です。
連続増配企業を中心に、業種を分散し、NISAを活用すれば、初心者でも安心して配当収入を積み上げることができます。
配当金はすぐに大きな金額にはなりませんが、少しずつ積み上がり、将来の安心感につながるのがこの投資の醍醐味です。
経験上、貯金するより、高配当株を買う方が絶対に良いです。
もし、まとまったお金が必要なら株を売るだけでいいのです。
貯金では4%もの利回りは絶対に不可能ですが、株ならそれができます。
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