「NISAはお得」とよく聞くけれど、実は知らないとハマる罠もあります。
ぼくも最初は「非課税なら安心でしょ」と思って始めたものの、実際に使ってみると「これ、罠だったんだ…」と気づいたことが何度もありました。
そもそもNISAは「長期的な資産形成のための制度」ですので、これに反した運用方法にはデメリットがあるのです。
この記事では、ぼくがNISAで実際に体験した3つの罠と、その回避方法を正直にお伝えします。
これからNISAを始める方も、すでに利用中の方も、後悔しないためにぜひチェックしてください。
NISAには罠がある?本当にお得なの?
そもそもNISAとは?簡単におさらい
NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益に税金がかからない、いわゆる「お得な制度」として広く知られています。
2024年からは「新NISA」がスタートし、制度が大きく変更されました。
新NISAは『つみたて投資枠』と『成長投資枠』の2階建てになり、非課税期間は恒久化されました。
これにより、より長期での投資がしやすくなり、年間投資枠も拡大されました。
「非課税=絶対に得をする」と思われがちですが、実はそう単純ではないんです。
NISA=無敵ではない!誰でもハマる罠に注意
ぼくも最初は「NISAなら損しない」と思っていました。
でも、実際に使ってみると「え、これ罠じゃない?」と感じる場面がいくつもありました。
- 思わぬところで税金がかかる
- 損したときに救済措置がない
- 口座のルールを知らないと損する可能性がある
こうした罠は、事前に知っておけば簡単に避けられるものばかりです。
でも、多くの人が「なんとなく良さそう」と始めてしまい、後で後悔しています。
ぼくが実際にハマったNISAの3つの罠
罠① 売却益が非課税でも損するケースがある
NISA口座で売却益が非課税になると、「利益が出れば絶対得」と思いがちですが、実は違います。
たとえば、NISA口座でA株を購入し、利益が出たので売却。
その利益には税金がかかりません。ここまでは完璧です。
でも、ぼくはここで「非課税枠を無駄に使った」と後から気づきました。
新NISAも含め、NISAは年間の投資枠が限られており、一度売却してもその年の枠は復活しません。
つまり、「もっと良い銘柄があとで出てきても、買えない……」という事態に。
非課税で利益は取れたけど、枠を使い切ったせいでチャンスを逃す。これが地味に痛い罠でした。
罠② 損益通算できない落とし穴
通常の特定口座なら、A株で利益が出て、B株で損が出た場合、この損益は相殺(損益通算)できます。
でも、NISA口座で発生した損失は、他の口座の利益と相殺できません。
ぼくはこれを知らずに、「NISA口座でもし損したら、特定口座の利益と通算すればいいでしょ」と思っていました。
実際に損失が出たとき、「あ、通算できないんだ……」と気づいてからでは遅いんですよね。
NISA口座は「非課税だけど、損は全て自己責任」という、なかなか厳しいルールです。
罠③ 非課税期間終了後に利益が課税される場合も(※旧NISAの注意点)
※これは「旧NISA(2023年まで)」の注意点です。
2024年から始まった新NISAは非課税期間が恒久化されたため、この罠は新NISAには当てはまりません。
例えば、旧NISA(一般NISA)は非課税期間が5年間。
非課税期間が終わると「課税口座に移される」か「売却する」かを選ぶことになります。
ぼくは当時、「期間が終わる頃に考えればいいや」と軽く考えていました。
でも、非課税期間終了時に値上がりしていればいいですが、値下がりしていた場合は「含み損を抱えたまま課税口座に移動」という悲しいことに。
しかも、課税口座に移すと、その時点の時価が「新しい取得価格」として扱われるので、将来もし値段が戻って売却益が出ても、そこから税金がかかります。
この仕組み、ぼくは実際に経験して「これは知らなかった……」とショックを受けました。
NISAの罠を回避するための3つのポイント
① 長期投資の基本を忘れない
NISAは「非課税」というメリットがあるからこそ、短期売買をしたくなる気持ちもわかります。
でも、非課税枠は一度使ったら復活しません。
焦って売買を繰り返すと、結局、非課税枠を無駄遣いしてしまいます。
ぼくが学んだのは、「NISAは焦らず長期投資が鉄則」ということ。
長期投資向けの商品を買って、しっかり握りしめる。これが一番の失敗防止策です。
② 損益通算できないことを前提に資金管理する
NISA口座で損をしても、他の口座で得た利益と相殺できないのは本当に痛いです。
これを防ぐには、「NISAは、最悪ゼロになってもいい資金で運用する」くらいの割り切りが必要です。
ぼくは今、NISA口座では比較的安定した投資信託や大型株を選ぶようにしています。
「もし損したら、もう通算はできない」と最初から理解しておけば、無理な銘柄選びも減ります。
③ 定期的に口座管理と制度変更を確認する
新NISAでは非課税期間が恒久化された一方で、年間投資枠や保有限度額の管理が重要になりました。
非課税期間終了時の注意点は、従来NISAと新NISAで異なるため、最新ルールをしっかり確認する必要があります。
ぼくは以前、NISAのルール変更を見逃していて、意外なところで枠を使い切ったことに気づき、かなりショックを受けました。
ポイントは、NISA口座の状況を確認すること。
非課税枠の残り、保有限度額、そして制度のアップデートに目を通しておくだけで、大きな失敗を防げます。
それでもNISAは使うべき?ぼくの結論
使い方次第で強い武器になる
ここまで、ぼくがハマったNISAの罠を紹介してきましたが、正直、NISAは「捨てるには惜しい制度」です。
非課税のメリットはやっぱり大きいし、制度を正しく理解していれば、資産形成にとって強力な武器になります。
要は、NISAは万能じゃない。だからこそ、「仕組みを知って慎重に使うこと」が大事だと、ぼくは実体験から痛感しました。
ルールを知らずに始めてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった……」と後悔することになります。
自分に合ったNISA口座を選ぼう
NISAにもいくつか種類がありますが、現在は「新NISA」に統一され、つみたて投資枠と成長投資枠をどう組み合わせるかがポイントです。
- 積立投資をメインにしたいなら → つみたて投資枠を活用
- 個別株にも挑戦したいなら → 成長投資枠を併用
ぼくは今、つみたて投資枠を中心にして、成長投資枠で個別株を慎重に少額運用しています。
ポイントは「自分の投資スタイルに合った使い方をすること」。これが、NISAをうまく使いこなす一番の近道です。
まとめ
NISAは「非課税」という魅力的な制度ですが、実際に使ってみると意外と落とし穴が多いことに気づきます。
ぼく自身、非課税枠の消費、損益通算の不可、非課税期間終了後の課税リスクという3つの罠にハマり、悔しい思いをしました。
でも、これらは仕組みを理解し、正しく運用すれば避けられる失敗です。
大切なのは「NISA=絶対に得」と思い込まないこと。
焦らず、無理せず、自分に合った方法で賢く使えば、NISAは資産形成にとても強い味方になります。
最新の新NISAのルールもしっかり確認しながら、無理のない投資を心がけましょう。
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