半導体製造に欠かせない超純水！関連銘柄5社を紹介

半導体製造には 超純水（ちょうじゅんすい） が欠かせません。
ウエハーの洗浄や不純物の除去など、半導体の微細化が進むほど 高品質な超純水の需要は拡大 しています。
特に、AI・5G・自動運転技術の進化に伴い、半導体の生産量は増加傾向にあり、超純水の需要も右肩上がり です。

この成長市場に注目し、今回は 超純水関連の注目銘柄5社 を厳選して紹介します。

半導体産業の発展を支える企業への投資を検討している方は、ぜひチェックしてみてください！

※本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を意図するものではありません。
投資に関する意思決定は、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。

超純水とは？なぜ半導体製造に不可欠なのか

超純水とは？普通の水との違い

超純水とは、水道水や一般の精製水とは異なり、不純物を極限まで取り除いた水 です。
半導体の製造では、微細なチリやイオンでも品質に影響を及ぼすため、超純水の使用が不可欠です。

超純水は専用の機械で作られており、超純水のメーカーはこの製造機械を半導体工場に販売しています。

半導体製造に超純水が使われる理由

• 洗浄工程での活用：半導体の製造では、ウエハー表面に付着した不純物を除去するために超純水が使われます
• 化学反応の抑制：製造工程で使用される化学薬品が残らないように、超純水での洗浄が必要です
• 静電気の抑制：水の電気伝導率を極限まで低くすることで、半導体製造時の静電気の発生を抑えます

半導体製造の洗浄工程の回数

半導体製造プロセスでは、洗浄工程が全工程の約30%を占める とされています。
これは、半導体の品質維持において洗浄が極めて重要であることを示しています。

工程	割合
洗浄工程	約30%
その他の工程	約70%

ウエハー1枚の製造には 1,500リットル以上 の超純水が使用されることもあり、超純水の需要は今後も増加すると予想されています。

半導体業界の発展に伴い超純水市場も成長

半導体業界の拡大に伴い、超純水を扱う企業の成長も加速しています。

• 半導体の微細化が進むほど、超純水の需要が増加
• AI・5G・データセンター・EVが超純水の消費を加速
• 半導体の増産に伴い超純水の需要も増加

超純水関連の注目銘柄5社を紹介！

① オルガノ（6368）

オルガノは、日本の水処理装置メーカーであり、超純水装置の製造や水処理技術に強みを持つ企業です。
半導体・液晶・化学産業向けに超純水供給システムを提供しており、国内外の大手メーカーとの取引実績があります。

提携先：国内外の半導体メーカー
直近の株価：6,090円（2025年3月4日）

② 栗田工業（6370）

栗田工業は、日本を代表する水処理技術の大手で、超純水の供給システムを展開しています。

提携先：TSMC、ソニー、キオクシア
直近の株価：4,829円（2025年3月5日）

③ 野村マイクロ・サイエンス（6254）

野村マイクロ・サイエンスは、半導体・電子部品製造向けに超純水装置を提供する日本企業です。
特に半導体製造プロセスでの高精度な水処理装置の設計・開発に強みを持ち、日本国内外でのシェアを拡大しています。

提携先：国内外の半導体メーカー
直近の株価：4,190円（2025年3月4日）

④旭化成（3407）

旭化成は、超純水用の特殊フィルターを開発し、半導体製造の高純度水供給に貢献しています。

提携先：国内外の半導体工場
直近の株価：1,044.5円（2025年3月5日）

⑤ ダナハー（DHR）アメリカ

ダナハーは、超純水処理技術を持つ米国企業で、半導体業界への水処理システムを提供しています。

提携先：インテル、サムスン、IBM
直近の株価：205.91ドル（2025年3月4日）

超純水関連銘柄の選び方とリスク管理

半導体メーカーとの取引実績をチェック

超純水関連銘柄を選ぶ際には、半導体メーカーとの取引実績を確認 することが重要です。
特に、TSMCやサムスンなどの大手企業との取引がある企業は、安定した需要が見込めます。

水処理装置メーカー vs. 水処理サービス会社の違い

超純水関連の企業には、装置メーカーとサービス提供企業の2種類 があります。

• 装置メーカー（オルガノ、旭化成など）→超純水製造装置の開発・販売を行う
• サービス提供企業（栗田工業、エコラボなど）→超純水の供給・メンテナンスを担当

投資戦略によって、どちらを選ぶか検討しましょう。

超純水関連株のリスク

• 半導体市場の変動：半導体需要が低迷すると、超純水関連企業の売上も影響を受ける可能性があります
• 水不足問題：超純水は大量の水を必要とするため、水不足の影響を受けやすい
• 技術革新の影響：新たな水処理技術が登場すると、既存技術の競争力が低下するリスクがあります
• 景気関連株：半導体は景気の影響を大きく受けますので、超純水企業も景気の影響が大きいです

まとめ：超純水関連株は半導体市場とともに成長する！

半導体市場の拡大が続く限り、超純水の需要も高まり続けます。

水処理技術の進化が、今後の超純水関連株の成長を左右するため、技術開発の進捗にも注目しましょう。

長期投資の視点で、超純水関連銘柄をチェックしてみてください！