
ニュースケールパワー(SMR)って将来性あるの?
という疑問に答えていきます。
将来性は①規制の前進、②案件が本当に動くか(PPA・FIDなどの具体化)、③AI時代の電力需要という追い風の3点で見えてきます。
ただし、実績不足・コスト・希薄化といった落とし穴もあるのがSMRの難しいところだと思います。
この記事では、判断軸がブレないように、SMRの将来性を見るうえで重要な強みと不安点、ニュースの見方をコンパクトに整理しました。
※本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定企業への投資を推奨するものではありません。
投資に関する意思決定は、ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
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ニュースケールパワー(SMR)とSMRを1分で理解
SMRは「Small Modular Reactor(小型モジュール炉)」の略で、ざっくり言うと小さめの原子炉を“部品のように”組み合わせて発電所を作る発想です。
従来の大型の原発と違い、データセンターなどの大量の電力を必要とする場所のすぐ近くに建設できることが利点です。
ニュースケールパワー(NuScale Power, ティッカー:SMR)は、このSMR技術を軸にしている会社です。
ここで混乱しやすいのが、「ニュースケールパワーは電力会社なの?」という点なのですが、基本は原子炉の設計・技術を提供し、プロジェクト(発電所建設)につなげていく側です。
言い換えると、ニュースケールパワーで重要なのは“電気を売る力”よりも、設計が通るか/案件が本当に進むかなのです。
ニュースケールパワーの将来性を後押しする3つの材料

ニュースケールパワーの将来性を考えるとき、私は「技術がすごいか」より先に、①規制②案件③需要の3点を見ます。
SMRは世の中が必要としているだけでは進まず、許認可と資金と相手先がそろって初めて前に進むからです。
①規制:ルールの壁を越えられるか
原子力は、規制当局の手続きが進まないと始まりません。
ニュースケールパワーはSMRの設計の承認を受けています。
ただし「承認=すぐ建つ」ではありません。
次に見るべきは、実際の建設や運転につながる動きが出るかどうかです。
②案件:提携が“売上につながる形”か
SMRは「提携」や「協業」のニュースが多い分、内容の濃さが重要です。
次の言葉が出てくるほど、売上に直結します。
- PPA(電力購入契約):誰が、いくらで、どれだけ電気を買うか
- FID(最終投資判断):「本気でお金を出して作る」と決める段階
- 建設スケジュール:いつ・どこで・何基作るのか
「最大◯GW」みたいな大きな数字は目を引きますが、上の要素が薄いと期待先行になりやすいので注意です。
③需要:AI・データセンターで電力が足りない
AIやデータセンターで電力需要が増える流れは、SMRにとって追い風です。
安定電源として原子力が再注目されると、SMRの話も通りやすくなります。
ただし、需要の話だけで株価が先に走ることもあるので、「案件の具体化」とセットで見るのが安心です。
ニュースケールパワーの将来性における不安点
ニュースケールパワーの投資で押さえておきたい不安点は3つです。
不安① 商業運転の実績がまだ少ない
SMRは、実際に建設して運転し、電気を売り続けて初めて「事業として勝ち」に近づきます。
計画が延期・中止になれば、株価が大きく揺れやすい点は覚えておきたいところです。
不安② コスト競争が最大の敵
原子力は最終的に「電気代として受け入れられるか」が壁になります。
LCOE(均等化発電原価)という言葉が出てきたら、「長期的にこのくらいで発電できないと採算が合いにくい」という目安だと思ってください。
量産で下がるのか、現実のコストがどう動くのかが重要です。
不安③ 資金調達(希薄化)とスケジュール遅れ
開発に時間がかかる分、資金繰りは常に注目ポイントです。
希薄化とは、株式を追加発行すると1株あたりの取り分が薄くなる可能性があること。
テーマが盛り上がる局面ほど、資金調達のニュースで現実に引き戻されることがあります。
不安点を“確認ポイント”に落とすとこうなります(ミニ表)
| 不安点 | 起きやすいこと | ニュースで見る観点 |
|---|---|---|
| 実績不足 | 計画が延期・中止 | 「建設」「運転開始」の具体性 |
| コスト | 電力価格が合わない | MWh/LCOEの水準、価格更新 |
| 資金 | 株数が増えて希薄化 | ATM/増資、現金の減り方 |
ニュースと決算で見るチェックリスト

ニュースケールパワー(SMR)みたいな“テーマ先行で株価が動きやすい銘柄”は、ニュースを追うほど疲れます。
なので私は、見るべきポイントを先に固定して、情報に振り回されないようにしています。
「提携ニュース」でまず確認したい言葉
ニュースケールパワー関連のニュースは「将来の電力供給目標が6GW(大都市圏を丸ごと支える電力)」といった夢のあるニュースが多いですが、情報に振り回されずに次の3点のような具体的な数字や情報を確認しましょう。
- PPA(Power Purchase Agreement):電力購入契約。要は「誰が・いくらで・どれくらいの期間、電気を買うか」。これがあると案件は一気に現実味が増します。
- FID(Final Investment Decision):最終投資判断。「作る」と決めてお金を本気で出す段階。ここまで来て初めて“後戻りしにくい”状態になります。
- 建設スケジュールと場所:いつ、どこに、何基(何モジュール)を作るのか。曖昧なままだと、相場だけが先に走りやすいです。
決算で見るポイントは「売上」より「現金」と「前進の証拠」
SMRは今すぐ売上がドカンと伸びる業態ではないので、“売上だけ”で判断するとブレます。
私は決算では、むしろここを見ます。
- 現金(流動性)がどれくらい残っているか
ニュースケールパワーは2025年Q3の発表で、現金・投資を含む残高を示しています。
ここは安心材料にもなります。 - 資金調達のやり方(希薄化の可能性)
同じ発表で、ATM(市場で少しずつ株を売って資金を集める仕組み)による株式売却が書かれています。
株数が増えると1株の価値が薄まり得るので、ここは必ずチェックしたいです。 - “案件の進捗”が文章で具体的になっているか
「検討しています」より、「次のマイルストーン(次の関門)が何か」が書かれている決算のほうが強いです。
1枚で点検できるミニチェック表
| 見るもの | 具体的に見るポイント | ありがちな勘違い |
|---|---|---|
| 規制 | 規制承認の手続きがどこまで進んだか(US460は77MWe×6基=462MWeなど) | “承認=すぐ建つ”ではない |
| 案件 | PPA/FID/建設計画の具体性 | “提携=受注確定”ではない |
| 資金 | 現金の残高、ATM/増資の有無 | “資金がある=希薄化ゼロ”ではない |
| 逆風 | 中止・延期のニュースの理由 | “悪材料=即終了”と決めつけるのも早い |
これだけ押さえると、良いニュースが出ても浮かれすぎず、悪いニュースでも必要以上に落ち込みにくくなります。
記事のまとめ
ニュースケールパワー(SMR)の将来性は、「SMRという夢があるか」だけで決まりません。
見るべきは、
①規制(NRCなどの承認手続きがどこまで進んだか)
②案件(電力購入契約や最終投資判断のようにお金と意思決定が伴っているか)
③需要(AI・データセンターで電力が必要になる流れが本物か)
の3点です。
一方で、商業運転の実績がまだ少ないこと、コスト競争、資金調達(希薄化)の不安も残ります。
ニュースに振り回されないために、チェックリストを決めて淡々と確認する。
これだけで、見える景色が落ち着いてきます。
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